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大腿骨頚部骨折センター

雨宮病院内「大腿骨頚部骨折センター」について

大腿骨頸部骨折センターは、転倒による股関節骨折からの早期回復をはかるため、当院内に設立した専門機関です。

現在日本は、いまだかつてない高齢化社会を迎えつつあり、医療の高度化と予防医学の進歩により平均余命は著明な伸び方を示しています。

いつまでも健康で元気で、自分の力で生活して行けるのが一番いいことです。しかし、一方では転倒による骨折など、高齢者の外傷も急激に増加しているのも現実です。

年齢も身体も若い時には、「たかが転んだくらいで」と思われるでしょう。実際、「転んでもすぐ治る」というイメージがあるのではないでしょうか。

ですが年齢を重ね体も老いてくるとほんのちょっとした転倒がキッカケとなり、心身の老化を進ませることにもなります。
特に下肢の骨折は、安静を強いられ、心肺機能や筋力の低下(廃用症候群)など生命予後を左右する要因となっています。

転倒による骨折は、その転倒方向により受傷部位がほぼ推定することができます。前方への転倒では手首(橈骨遠位端)、肩(上腕骨頚部)の骨折、後方では脊椎圧迫骨折、そして側方では股関節(大腿骨頚部)骨折です。

これらの中で、脊椎圧迫骨折と大腿骨頚部骨折は、長期安静が必要となります。
大腿骨頚部骨折は、このように手間のかかる骨折ですが、治療法は確立されており、その予後は良好です。

当病院では、毎年この大腿骨頚部骨折の症例が増加傾向であるため、手術症例に対して、術式やリハビリテーション・看護体制の標準化を行っております。
早期の歩行開始や、退院時の生活様式に見合った目標設定を立てることより、効率的に入院期間の短縮が可能となりました。

大腿骨頚部骨折センターでは、治療及びリハビリテーションを専門的に行っています。(※ただし、重大合併症をお持ちの患者様は対応が難しいこともあります。総合病院への紹介も行っています。)

「大腿骨頚部骨折」とは

大腿骨頸部骨折とは、股関節骨折のことを指します。大腿骨頚部で起こる骨折であり、股関節を包む膜(関節包)の中で生じます。骨頭部分に血流の障害が生じていることも多いです。

「高齢者が転んで立てなくなった」
「立てるが、歩くと股関節が痛い」
「股関節を動かさず、動かそうとすると痛がる」
…こんな時には大腿骨頸部骨折ではないか?と疑ってください。直ぐに救急車、または病院に連絡を入れましょう。早期発見がとても大切です。

大腿骨頚部骨折の治療やリハビリテーション

骨折後治療が遅れると合併症が生じ、全身状態が悪化してしまいます。なので、なるべく早期に治療することが大切です。

治療は骨折の部位や状況により、また手術が原因で命にかかわる可能性がある場合などには、保存療法も選択肢としてはあります。

しかし基本的には、脚長不等につながる変形治癒の可能性が高い場合や骨折の状態にもよりますが、不全骨折を含めて観血的治療(手術)が推奨されています。

手術は骨同士を金具で固定する骨接合術や、大腿骨頭を取り替えてしまう人工骨頭や人工関節手術などがあり、医師の診断によって決定します。

手術後は早期にリハビリを開始します。
骨折後の歩行能力は一般的には受傷前より「落ちて」しまいますので、歩行訓練は早くから始めるのが良いのです。

受傷から臥床(寝ている)時間が長くなると、全身の筋力、心肺機能が低下し全身の廃用症候群を引き起こしてしまいます。
早い段階からのリハビリには、寝たきりにともなう認知症の進行・関節の固さ(拘縮)・筋力低下・免疫機能低下・その他多くの合併症を防ぐ目的もあります。

リハビリテーション部(理学療法士・作業療法士が在籍)では、骨折部位だけでなくこのような全身状態を考え、医師の診断のもと、傷後早期より筋力強化・早期離床を促し早期退院を目指します。

治療目標の設定は、患者様の受傷以前の生活により異なります。専門のスタッフがチームとして働き、以前と同じように生活を行えるようアプローチします。

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