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骨粗鬆症専門外来

主な対象疾患

日本国内に骨粗鬆症(こつそしょうしょう)患者は、1,000万人を超えるほどいると推測されています。これは総人口のおよそ10%にあたる人数です。

ところが、実際にクリニックや病院で治療を受けている方はその20%ほどです。残りの80%の方は、治療をしていません。

では、なぜ受診をしないのでしょうか。
それは、症状が無いからです。

骨粗鬆症の怖いところは、普段は症状が無いにも関わらず、重症になっていきなり症状が現れることが多いことにあります。

【主な疾患】
骨粗鬆症 / 脊椎圧迫骨折 / 橈骨遠位端骨折

骨はカルシウムを中心としたミネラルやタンパク質で構成されています。骨粗鬆症になると、骨の内側である海綿骨はスカスカの状態になりもろくなってしまいます。それが、少しの衝撃で骨折を引き起こす要因になります。

【軽度の自覚症状】
「身長が縮んだ気がする」「背中や腰が曲がってきた気がする」「立ち上がり時に背中や腰が痛む」「 背中や腰の痛みで日常生活が辛い」

【重度の自覚症状】
「身長の縮みが目立つ」「背中や腰の曲がりが目立つ」「背中や腰が痛みで寝ていることが多くなる」「転んだだけで骨折してしまった」

変形するまで自覚症状があまりなかったため様子を見ていたある患者さまは、痛みを感じた受診時には既に圧迫骨折(椎体が潰れること)を来していたというケースもありました。そうなると治療はかなり難渋します。

診療科の特色 ~骨粗鬆症専門外来~

骨粗鬆症専門外来の診療内容

このように骨粗鬆症は、全身の骨塩量(骨密度)が減少し、骨折をしやすくなる状態です。
骨折しやすい部位として手関節(手首)、肋骨(あばら骨)などがあります。骨折すると痛みが強く、日常生活が極めて困難になり、寝たきりを強いられることになります。

手術が成功したとしても、高齢者の場合特に、ベッド上の安静を続けるうちに「廃用症候群(はいようしょうこうぐん)」を起こし、社会復帰を目指すことが難しくなってしまうのです。

※ 廃用症候群 …
過度に安静にしたり身体を動かさなくなると、筋肉がやせ衰えたり関節の動きが悪くなり、起き上がれなくなってしまう。
それにより、身体機能・精神状態が衰え、身体の様々なところへ悪影響が出ること。

また、骨粗鬆症は女性に多いと言われています。
女性の場合、閉経後5~7年経過すると骨を壊すスピード(骨代謝マーカー)が急速に早まります。卵巣からでる女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌量が急激に減少するためです。

では、骨粗鬆症はどのような検査をすれば分かるのでしょうか。

当院では、
1) 背骨のレントゲン撮影
2) 血液検査、尿検査
3) 骨密度
の3点セットで検査を行っております。

レントゲン検査では、知らないうちに背骨が潰れていないかを調べます。また、骨密度はDEXA法にて測定を行います。

※ DEXA(デキサ/Dual Energy X-ray Absorptiometry)法 …
2種類の異なるX線を照射して骨密度を測定する検査。痛みもなく、測定に用いるX線量はきわめて少ない。
通常の胸部X線の約1/6程度で撮影でき、精度の高い測定が可能。

血液や尿を調べることによって、骨を壊すスピード(骨代謝マーカー)を調べることができます。その結果や数値を見て、どんな治療をしていくかも決定します。

当院では、H24年4月より昭和大学病院(東京都)整形外科にて骨粗鬆症外来を担当する医師と協同で診療を行っています。
骨粗鬆症の検査をしてみたい、骨粗鬆症が気になる、専門的な意見を聞きたい方は、ぜひ骨粗鬆症担当・専門外来医にご相談下さい。

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